阿倍王子神社には、
八咫烏大神様が祀られています。
絵巻には、
昔仁徳天皇の夢に、熊野の神様の遣いが現れ
「阿倍島(あべじま)に熊野大神をまつれ」
との御告げがあり、調べられた所
阿倍の中洲の老松に
首は雪よりも白く眼は日よりも明い
三足の霊烏がおり、
そこに熊野王子の大宮を造り営み給うた
とかかれています。
八咫烏とは、熊野の大神のお仕えです。
日本を統一した神武天皇を、
大和の橿原まで先導したという故事に習い、
導きの神として篤い信仰があります。
八咫烏の「八咫」とは、
大きく広いという意味があります。
八咫烏は太陽の化身で三本の足があります。
この三本の足は、それぞれ、
天・地・人を顕すと言われています。
天とは、天神地祇のことで、
すなわち神様のことです。
地とは、大地のことで、
我々の住む自然環境を指します。
つまり、太陽の下に神様と自然と人が
血を分けた兄弟であると云うことを、
二千年前に示されていたのです。
サッカー協会のマークに
八咫烏が使われているのは、
ボールをゴールに導くようにとの
願いが込められていると考えられます。
八咫烏が神武天皇を大和へ導き
統一国家としての日本の歴史がはじまったように、
八咫烏が幸せな未来へ
私たちを導いてくれると信じています。